臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
「ちょ……っ、しゃ、社長!?」
声が裏返ったけど、これは仕方がないと思う。不可抗力だ。
誰だってこんな風に意中の人に抱きしめられたら、絶対誰でもそうなるっ!
「ど、どどどうしたんですか」
「俺は、前に忠告したよな?」
「なな何をですか」
「孝介に近寄るなって。あいつはああ見えてタラシだから、初心なお前なんていいようにされんだろ」
はい? 飯村さん?
どうしてここでいきなり彼が出てくるの?
「だいたい何であいつに将来の夢とか語ってんだ? マイペースっつうか天然だろ。いや、いっそ馬鹿だろ」
「馬鹿とかひど……っ!」
言いかけたら、頭をバフっと胸元に引き寄せられて、言葉はむがむがと消えていく。
これ絶対に社長のシャツに口紅ついた。間違いなくついた。
クリーニング決定だ。
「つか、何でこの忙しいのに本気で婚活なんて始めるわけ? もう少しくらい待てないのかよ」
待てないよ! 26歳からの婚活なんて大変なんだから!
私なんて誰かと付き合ったこともないし、それだけでハードル高い。
しかも、それって社長に関係なくない?
「会社辞めるとか言い始めてるらしいし、お前はどうして勝手に突き進んで行くんだ」
はあ? どうしてって……それは自分の事だからでしょう?
なんでいちいち……。
どうして社長がそんな事を気にするの?
声が裏返ったけど、これは仕方がないと思う。不可抗力だ。
誰だってこんな風に意中の人に抱きしめられたら、絶対誰でもそうなるっ!
「ど、どどどうしたんですか」
「俺は、前に忠告したよな?」
「なな何をですか」
「孝介に近寄るなって。あいつはああ見えてタラシだから、初心なお前なんていいようにされんだろ」
はい? 飯村さん?
どうしてここでいきなり彼が出てくるの?
「だいたい何であいつに将来の夢とか語ってんだ? マイペースっつうか天然だろ。いや、いっそ馬鹿だろ」
「馬鹿とかひど……っ!」
言いかけたら、頭をバフっと胸元に引き寄せられて、言葉はむがむがと消えていく。
これ絶対に社長のシャツに口紅ついた。間違いなくついた。
クリーニング決定だ。
「つか、何でこの忙しいのに本気で婚活なんて始めるわけ? もう少しくらい待てないのかよ」
待てないよ! 26歳からの婚活なんて大変なんだから!
私なんて誰かと付き合ったこともないし、それだけでハードル高い。
しかも、それって社長に関係なくない?
「会社辞めるとか言い始めてるらしいし、お前はどうして勝手に突き進んで行くんだ」
はあ? どうしてって……それは自分の事だからでしょう?
なんでいちいち……。
どうして社長がそんな事を気にするの?