臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
観察に堪えられる顔って、そんなにないと思うんだけど……。
あれ? でもなんかめちゃめちゃ訝しい顔になった?
「お前。もう少し危機感というものを持った方がいいような気がするが」
「危機感?」
なんの話? 推し量ろうとしてもよくわからない。
そのことに気付いたのか、社長は短く息をついて背筋を正した。
「まぁ、いい。とりあえず、身内は騙さなくてよくなっただけでも良しとしようか」
「そうですね。ところで社長、昼食召し上がられましたか?」
お昼ちょっと前には会長室に呼び出されていたはずだから、もしかして食べていないんじゃないの?
社長室に戻ろうとしていた彼に声をかけると、諦めたように振り返られる。
「いい。今日は副社長がいないんだ」
それは執務が多いと言う事でもあるから、忙しいっていうのはわかるんだけど。
「それじゃダメですよ。ちゃんと召し上がらないと」
「腹が減っていた方が集中しやすい」
そう言うと、片手をひらひらとさせて社長室に消えて行った。
んもう。それじゃ午後の仕事に差し障りがあるでしょうが!
仕方なく社食へ逆戻りして、食堂のおばちゃんにサンドイッチをラップに包んでもらうと社長室に急いで戻る。
あれ? でもなんかめちゃめちゃ訝しい顔になった?
「お前。もう少し危機感というものを持った方がいいような気がするが」
「危機感?」
なんの話? 推し量ろうとしてもよくわからない。
そのことに気付いたのか、社長は短く息をついて背筋を正した。
「まぁ、いい。とりあえず、身内は騙さなくてよくなっただけでも良しとしようか」
「そうですね。ところで社長、昼食召し上がられましたか?」
お昼ちょっと前には会長室に呼び出されていたはずだから、もしかして食べていないんじゃないの?
社長室に戻ろうとしていた彼に声をかけると、諦めたように振り返られる。
「いい。今日は副社長がいないんだ」
それは執務が多いと言う事でもあるから、忙しいっていうのはわかるんだけど。
「それじゃダメですよ。ちゃんと召し上がらないと」
「腹が減っていた方が集中しやすい」
そう言うと、片手をひらひらとさせて社長室に消えて行った。
んもう。それじゃ午後の仕事に差し障りがあるでしょうが!
仕方なく社食へ逆戻りして、食堂のおばちゃんにサンドイッチをラップに包んでもらうと社長室に急いで戻る。