臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
デートをするようです。
*****
ドアが開いて社長が出て来くると、デスクで紅茶を飲んでいた私を見て彼は立ち止まり、キョトンとした。
時刻は19時30分。いくら急ぎではないとはいえ、書類を終わらせられなかったんだから仕方がないんだとは思う。
あの後、副社長と1時間くらい話していた社長。
その後は当然やり終えていない残務処理に取り掛かっていたわけで……。
だけど、私の存在を忘れていたな?
「お疲れ様です。業務がないようであれば帰ります」
「お前、帰ってなかったのか?」
「……30分前に、当然のように資料請求した人が何を言っているんですか」
「ああ……そうか。今まで残業させてこなかったもんな。今度から俺に構わず19時には退社していいぞ。声をかける必要もないし」
社長が残っているのに、臨時の秘書とはいえ補佐役が何も言わずに帰れとでも?
阿保か。
「……なんだその呆れたような顔は」
「呆れたわけじゃないんですけど。野村さんもそうされていたんですか?」
「ああ。孫が生まれたし」
……どうしよう。社長は当然のように言っているけど、当然のように聞こえないんだけど。
野村さんの娘さんに孫が生まれたニュースは今年の初めの話だよね?
知らない訳じゃないけど、野村さんはそれ以降19時になると退社していたってことなのかな?
ドアが開いて社長が出て来くると、デスクで紅茶を飲んでいた私を見て彼は立ち止まり、キョトンとした。
時刻は19時30分。いくら急ぎではないとはいえ、書類を終わらせられなかったんだから仕方がないんだとは思う。
あの後、副社長と1時間くらい話していた社長。
その後は当然やり終えていない残務処理に取り掛かっていたわけで……。
だけど、私の存在を忘れていたな?
「お疲れ様です。業務がないようであれば帰ります」
「お前、帰ってなかったのか?」
「……30分前に、当然のように資料請求した人が何を言っているんですか」
「ああ……そうか。今まで残業させてこなかったもんな。今度から俺に構わず19時には退社していいぞ。声をかける必要もないし」
社長が残っているのに、臨時の秘書とはいえ補佐役が何も言わずに帰れとでも?
阿保か。
「……なんだその呆れたような顔は」
「呆れたわけじゃないんですけど。野村さんもそうされていたんですか?」
「ああ。孫が生まれたし」
……どうしよう。社長は当然のように言っているけど、当然のように聞こえないんだけど。
野村さんの娘さんに孫が生まれたニュースは今年の初めの話だよね?
知らない訳じゃないけど、野村さんはそれ以降19時になると退社していたってことなのかな?