臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
確かに私も、自他ともに認めるところの“マイペース”な女だろうけど、このこの人程だとは思えないなぁ。
話に聞くように、この人の場合は誰とも……少なくとも、同じ感覚を共有できるような友達もいないみたいだし、暴走したとしても止められる人は皆無だろうね。
純粋に“変わった人間”として認定を受けちゃったのか、私は。
「私のどこが、そんなに変わっていますか?」
冷めてしまったらもったいないし、副社長のおかわりにと持ってきたコーヒーに口をつけると、芋羊羮の甘味が中和されていく。
あ。案外合う組み合わせだ。
そんな関係ないことを考えていたら、彼は少し首を傾げてから、しばらくして頷いた。
「俺でも、学生の頃は異性と付き合ったことくらいあるからな」
いや。そこは聞いてないけど。
なぁに? 学生の頃に付き合った女の子達と同列で考えられても、ちょっと困るんだけど。
その頃は“女嫌い”を装っていなかったなら、さぞかし女の子にモテたでしょうね。
「勝手に崇拝の対象にするか、勝手に自分の下僕にしようとしてるか、両極端な女しか知らないし」
「……そ、それは確かに両極端ですね」
でも、私も同じじゃないかなぁ。
社長は“観賞用”だし。鑑賞用と崇拝は似ているような感覚だ。
話に聞くように、この人の場合は誰とも……少なくとも、同じ感覚を共有できるような友達もいないみたいだし、暴走したとしても止められる人は皆無だろうね。
純粋に“変わった人間”として認定を受けちゃったのか、私は。
「私のどこが、そんなに変わっていますか?」
冷めてしまったらもったいないし、副社長のおかわりにと持ってきたコーヒーに口をつけると、芋羊羮の甘味が中和されていく。
あ。案外合う組み合わせだ。
そんな関係ないことを考えていたら、彼は少し首を傾げてから、しばらくして頷いた。
「俺でも、学生の頃は異性と付き合ったことくらいあるからな」
いや。そこは聞いてないけど。
なぁに? 学生の頃に付き合った女の子達と同列で考えられても、ちょっと困るんだけど。
その頃は“女嫌い”を装っていなかったなら、さぞかし女の子にモテたでしょうね。
「勝手に崇拝の対象にするか、勝手に自分の下僕にしようとしてるか、両極端な女しか知らないし」
「……そ、それは確かに両極端ですね」
でも、私も同じじゃないかなぁ。
社長は“観賞用”だし。鑑賞用と崇拝は似ているような感覚だ。