死神からのメール
それって…。
「ゆ、幽霊とか?」
「そんな感じ。」
「大翔…例え幽霊だとしてもなんで私達のクラス皆を殺してるのよ…」
「俺が知るかよ。」
でも、大翔が言うのにも納得できる。
流石に目撃者一人もいなくてこんな人数をいっきになんて普通に考えておかしいもの。
「私も…死ぬのかな…」
「何言ってんだよ。お前はオレが絶対死なせない」
「大翔……」
なんでそんなに私を守ってくれるの?
自分だって危険なのに…。
「ありがとう」
「当たり前だろ。美沙、お前誰の女だと思ってんだよ…」
「そっか。大翔なら大丈夫ね!」
「あぁ」
不安な気持ちの方が大きいけど大翔がいてくれるから私は…
シュッッッッッ。
「あ、そういえば今日付き合って3年と1ヶ月の記念日だね!ちょっと遅れちゃうけど明日帰りにどっかよって行こう………よ………。大翔??」
隣で歩いていたはずの大翔がいない。
「大翔っっっっ?!?!」
次の瞬間私はその光景に言葉を失った。
大翔が倒れている…。
「大翔…!ねぇお願い返事して!!」
必死に名前を叫び続けた。
けど、大翔が返事をすることは無かった…。
「嘘でしょ…?嫌だっっっ!大翔…」
その日大翔は救急車で病院に運ばれた。
私は病室で眠っている大翔の側に行った。
酸素マスクをしてる大翔の顔は何故だか私にはとても微笑んでいるように見えた。
「大翔…これからもずっと大好きだよ。」
私はそっと大翔の額にキスをした。
それから1時間後、大翔は静かに天国へ旅立った。