死神からのメール
私の学校は、生徒がすごく少ない。
全学年でも135人しかいない。
近々廃校になるって噂もある。
ある日、私のクラスの田中君のところに1件のメールが届いた。
田中君は、このクラストップの成績ですごく頭が良い。
でも、すごい内気な性格で人と関わっているところをあまり見たことがない。
「田中君。メールきたって本当?」
「あ、葉月さん。……本当だよ」
「予言なの?」
「いや、よく分からない数字なんだ。」
「数字?」
「5っていう数字だけなんだ。」
「それだけ?差出人とかわかる?」
次の言葉で皆息をのんだ。
「Noname」
差出人不明ってこと?
でも、5って何だろう。
「とにかく気をつけて」
「はい。ありがとう」
あれから、5時間後の午後7時に田中が家の階段から足を滑らせたらしい。
打ち所が悪く、そのまま……
その知らせが届いたのは次の日のホームルームだった。