三角の複雑な恋
ー浚saidー

最近学校に行くのがめんどくさくなってきた。

秋菜を諦めたとかそういうことじゃない。

ただ...

文化祭の準備がめんどくさいだけ。

お化け屋敷とかならまだしも、演劇ってのが。

台本覚えたり、演技を覚えたりとか...。

演劇なんて1番めんどくさいことなのに。

クラスに着き、皆に挨拶する。

教科書をカバンから出してると秋菜が来た。

「浚おはよぉー」

「おう、おはよぉー。｣

あれ？

いつも一緒に秋菜と来ている太陽が今日はいない。

なんでた？

疑問に思い、秋菜に聞く。

「あれ、太陽は？」

「っ！お、置いてきた」

「え？なんで？」

「そ、それ以上聞かないで！」

秋菜は、顔を真っ赤にしてクラスから出ていった。

あの二人の間に何があったんだろう。

そんなことを考えていると太陽が来た。

「おっ、太陽おはよぉー」

「おう、おはよ」

「なあ、秋菜どうしたの？」

疑問に思っていたことを太陽に質問する。

「秋菜さ、急に走って先に行きやがって」

これは、太陽も分からないやつだな。

太陽と二人で話していると秋菜が帰ってきた。

太陽は俺との話を一旦やめて秋菜の方へ行った。

秋菜が顔を赤くしているのが見える。

その先には...太陽が秋菜の頭に手をのせているのが見えた。

そういうことか。

俺は全て分かった。

あの二人は、両想いであることを...。


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