引越し先のお隣は。


「なんであたしが先生なんか…」



「佐倉お前、なにやらかしたんだよ」



「はっ?」



席について早々、間宮くんに言われた。



「あの新人、名前なんだったっけ。あぁ、三浦 颯志か」



「そうだけど、なに」



「いや、颯志が呼び出しすんのって珍しいじゃん?」



「そ、そう言えば」



新人のくせに。



「なに悪いことしたか知らねーけど、元気だせって」



「悪いことなんてしてませんから!」



「じゃあ何の呼び出し?」



「それは…仕事の手伝いがなんたらと…」



「夏芽!」



「さくらちゃん」



「夏芽が呼び出しなんて珍しいね!どうしたの!」



「ううん、ただお仕事手伝ってほしいとか訳わかんないこと言われただけ」



「そうなんだ!夏芽優秀だからじゃない?」



「え」



「新人先生だし、分からないこと沢山あるんだよ」



「でもあたしじゃなくて他の先生達に聞けば…」



「まあそうなるけど、聞づらいんじゃない?なんだってうちの学校、おばちゃんおじちゃんばっかだしね」



「まあ…」



だけどやっぱなんであたし??



何の関わりもないでしょ。



「恋が始まっちゃうかもね〜!!」



なんてさくらちゃんが言うから



「「はっ!!!!?」」



あたしと間宮くんはなぜかはもる。



なんで間宮くんが驚くの!?



ていうか!!



「ないからそれは!!」



先生なんて無理だから。
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