引越し先のお隣は。


それから放課後はやってきた。



あたし行かなきゃかな。



ドタキャンしようか??



んー、



さくらちゃんとばいばいして、三浦先生のところに行くか悩んでいたら



「佐倉」



この声は。



「まだ帰ってなかったの?」



間宮くんです。



「俺の勝手だろ?今からあいつのとこ行くのかよ」



「悩んでるの!」



「あっそ。あの先生、何企んでんだか」



「はぁ?何言って…」



「佐倉さんいた」



噂をすれば。



三浦先生から来てくれた。



「間宮くんも一緒?」



「あ、いやこれは…」



なんて言えばいいのか。



「先生、佐倉呼び出してどういうつもりですか」



「ちょっと間宮くん!」



あたしがぺちゃくちゃ話したみたいになっちゃうじゃん!



「仕事手伝ってもらうんだよ。それと話したいこともあったし」



「話したいこと?」



あぁ、謝りたいこと??



「佐倉さん行こう」



「あ、はい」



「待てって佐倉!」



教室を出ようとしたあたしを呼び止める間宮くん。



「??」



「なんかあったらLINEしろ」



「へ?」



「いいから」



「は、はい…??」



まあいいや。



あたしはそのまま三浦先生について行った。

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