引越し先のお隣は。


「さくらちゃんごめんね」



外に出てさくらちゃんの手を離す。



「へ?なんのこと?」



そう言ってさくらちゃんは無理に笑った。



「あたしが間宮くんとお話したからさくらちゃん…ごめんね」



「…あたしは大丈夫だよ?」



そういうさくらちゃんの目からは涙が出ていた。



あたしはさくらちゃんに抱きついて、



「もうあたし、間宮くんとあまりお話しないから!ずっとずっと、さくらちゃんを応援してるよ」



「ありがとう…あたし、舜が好き…」



「うん!」



応援するって決めたんだから。
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