引越し先のお隣は。
「関くん、どうしたの?」
「いや…会いたくなって。急にごめんね」
「へっ!」
あ、会いたくなっただなんて。
「今から時間ある?」
「うん、」
どちらにせよ、今はさくらちゃん達のとこには戻りずらいし、昼休み終わるギリギリまで関くんといよう。
「着いてきて」
「うん」
あたしは関くんのあとについた。
「ここでいいかな」
「うん!」
来たのは図書室。
昼休みの図書室、生徒は誰もいない。
奥に入っていく。
「佐倉さん、今日一緒に帰れない?」
「ごめんね、今日はさくらちゃんと遊ぶの。あ、明日なら!大丈夫だよ」
「ありがとう!なら明日教室くるね」
「うん」
「あ!」
「はい」
急に何かと思えば。
「連絡先。交換しよう」
「あ、うん」
こうしてあたしは関くんとLINEするようになった。