引越し先のお隣は。


「はぁ…づかれた」



「夏芽!遅かったね!何かあった?」



「そりゃあもう!」



あたしはぜーぜー言いながら席に座る。



「えー、聞きたい聞きたい」



「まぁ…大した話じゃないんだけどね、」



「うん!」



「まず。屋上に行ったら関 翔平っていう人に友達になってと急に言われてた」



「関…くん?」



「さくらちゃん知ってる?」



「同じ中学校だけど…」



さくらちゃん??



さくらちゃんは少し曇った表情をした。



中学校の頃を思い出してるのだろう。



「そうなんだ。その後屋上に続く階段降りてたら偶々三浦先生がいてさ」



「うん、」



「話聞かれてたみたいなんだけど告白と勘違いしてて」



「そっか!だから遅かったんだね!」



「ごめんね」



「ううん!よし、食べよっ」



「うん!」



あたし達はお昼休み残り20分と言う少ない時間でお弁当を食べた。


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