失恋した直後のラインは甘い囁き
彼のアパートの合鍵は持っている。


毎日ラインメールをして、お互い一人の時はビデオ通話をしていた。


看護学校は実習がメインで忙しい。


レポートを書いたり記録を作ったり。


休みの日はアルバイトをしていた。


彼のいる都内へ通う為にもお金が必要だった。


彼は居酒屋でバイトをしていた。


土曜日は朝まで。


私は土曜日バイトが終わると電車に乗って彼のアパートに行った。


彼が帰って来るのは明け方。


私は部屋に入るとまず洗濯機をまわして、掃除機をかける。


男の一人暮らしの部屋ははきだめのよう。


でも私は嬉しかった。


好きな人の為に掃除や洗濯、料理。


まるでまま事を楽しむようにしていた。


一通り片づけが終わって私はお風呂に入った。


彼のパジャマの上だけ着て”彼シャツ”姿でベッドに潜った。


（早く抱きしめて欲しいな・・）


と思いながら眠りについた。
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