失恋した直後のラインは甘い囁き
昨夜作っておいた彼の夜食は自分で食べた。


もうじき5時になる。


私は夕飯を作り始めた。


すると彼が起きて来た。


すっきりした顔で「おはよう理央」と言った。


「やだ、もう夜になっちゃうよ」


と私は少し拗ねた言い方をした。


「腹減った」


と彼は言った。


「すぐ出来るから」


と私は料理を急いで作った。


今朝の事、聞きたかった。


でもそんな事出来る訳もなく私はテーブルに料理を並べた。


「いただきます」


と彼は食べた。


いつもは美味しそうに食べる彼が真面目な顔をして食べている。



嫌な予感。



彼は箸を置いて私を見た。


「マジでごめん。合鍵返してくれないか」


と言った。


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