あの日の君と
「今日から二学期か...」
電車に揺られながらふとつぶやいた

駅から十分程の通学路を歩いていると、前に見慣れた女の子が歩いているのを見つけた


「おはよう、七菜香」
「おはよう、深優ちゃん」

私を見た瞬間、顔いっぱいにふわっと花を咲かせる可愛いこの子は同じクラスの佐藤七菜香
二年に進級したばかりの頃教室の扉の目の前で派手に転んだ七菜香を偶然真後ろに立っていた私が保健室に連れてき、そのことがきっかけで知り合った、私の1番の理解者だ

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