君に聞こえそうで


リビングに向かうと、家族のみんなはせわしなく活動中。



まだ6時なのに朝早いなぁ。



「おはよう。」


目をこすりながら、家族のみんなに挨拶したら、

「おはよう。珍しく朝早いのね〜。」


お弁当の卵焼きを焼きながら私の母 日向 理沙(ひゅうが りさ)は、そう言った。

お母さんは、年齢はトップシークレットって言ってるけど、たぶん44歳くらいかな…?
少し天然でおちゃめなお母さん。


「お母さん、夏芽今日は入学式だよ?早いに決まってるでしょ。」


そういったのは私の姉、日向 和佳奈(ひゅうが わかな)、19歳、大学2年生。


私とお姉ちゃんは、4歳差なの。



「あぁ。入学式か。」


この言葉は、私の父 日向 斗真(ひゅうが とうま)
今年で確か50歳。
最近、太ってきたんだよね〜…。


ま、それはおいといて、



「そうだよ!今日は入学式だよ!入学式だよ!重要なことだから、二回言いました。そこのとこよろしく!」



この言葉に家族のみんなからは笑いがおきた。



今日は、いい1日になりそうだ。


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