【短】オール5
そんな私が、さらに暗い道を歩かせれるなんて思ってもみなかった。
―「今日は、文化祭について決めるぞぉ」
げっ!
めんどい。
「委員長、副委員長、決めろ~」
なんて人任せな先生だ・・。
―・・・私たちのクラスは、
【CUTE PRINCESSES】
まぁメイド喫茶をやることになった。
廊下をとぼとぼと歩いていると窓の向こうに人影が2つ見えた。
『あっ、あの好きです!』
聞いちゃまずかったかな?
告白されている男の子は・・・会長だった。
そして告白しているのは、いつかの猫かぶりだった。
会長は、あの笑顔で猫かぶりの頭を撫でた。
―え?
『桜さん・・・』
下の名前で呼んでるの私だけじゃなかったんだ・・・。
会長は、桜ちゃんのことが好きなの?
『・・・―ありがとう』
その瞬間、世界がモノクロになって足が床から離れなかった。