太陽と虹(未定)
「俺、何も言ってねぇよ?」
ひ、光陽…は、眉を下げて悲しそうな顔をしだした。
そんな顔しなくったって…。
「下の名前だけは…止めてくれる?」
光陽の目を見て言った。
「…じゃあ、横橋って呼ぶよ」
口元を尖がらせて、子どもっぽく光陽は言った。
何だこのガキんちょは…て、感じだよ。
「おーい、光陽ー?」
校庭の方からバレーボールを手に持った男の子が光陽の名前を叫んだ。
その男子の名前は、桐水海晴(キリミズ カイセイ)。
通称・桐ちゃん。
あたしの男友達の1人だ。
「光陽だよなー?おはよーう!!」
「おー、海晴おっはよー!!」
光陽は大きく手を挙げて、激しく手を振った。
そんな光陽を見てると、何だかよく分かんなくなってきた。
最初はちょっとクール系に話かけてきて、でも今は何か小さいガキんちょみたいだし…。
何なんだコイツは。