太陽と虹(未定)
「え、何を…」
「全てを、何もかも」
「どうしたんだよ、急に」
「俺には言ってくれないのか?俺は海晴の役に立てねえのか?」
海晴の目を見て真剣に。
「桐水~!!」
突然廊下の方から海晴を呼ぶ声が聞こえた。
あー、もう台無しだ。
俺は頭を抱えた。
やっと、聞けるとこだったのになぁ…。
そんなことを思ってると、
「光陽」
と、海晴が俺の名を呼んだ。
取りあえず顔を上げてみる。
すると、海晴は笑顔で、
「光陽にはちゃんと話すから」
そう言って俺の頭をポンっと叩いた。
そういう態度、ほんとかっこいいって思う。
俺にだけに見せてくれる“海晴”。
話してくれると言ってくれた。
それが、何よりも嬉しいんだ。
「なーにー、何か用ですかー」
海晴は瞬間的にキャラを変え、廊下の方に向かって行った。