太陽と虹(未定)
君想う夜
「やばいんですけど…」
俺は布団の上にあぐらをかいて、耳に携帯をあてていた。
『だから、何が』
電話の相手は海晴。
「いや、何とかそういう問題じゃないんだって」
『じゃあ、もう電話しないで下さい。全然話が見えない』
電話の向こうで呆れた声が聞こえてきた。
話が見えないって言われてもなあ…。
俺はちゃんと海晴に話した方がいいのか?
いや、でも…別に好きってわけじゃ……ないんだよな。
俺がしばらく黙ってると、「おい」と耳元で声がした。
「なに…」
『光陽さ、もしかして…』
もしかして…なんだよっ。
中途半端のとこで止めんな!
もう一度海晴に「何」と言おうと口を開けた。
『…横橋のこと好きだろ』
が、しかし先に口を開いてたのは海晴の方だった。