太陽と虹(未定)
「…え?」
一瞬に頭ん中が真っ白になる。
『おっ、図星だろ』
「ずっ図星では…ねえよ」
好き?
え、好きって何だよ…。
『嘘だ~。反応からして可笑しいから』
電話の向こうでクスクス笑ってる声が聞こえてくる。
「好き…じゃねえよ。で、でも…」
俺は言葉を止めた。
好きってわけじゃないけど…なんかな……。
「憧れって感じなんだよ。初めて野球をしてる横橋を見たとき、一瞬に目を惹かれた」
『一目惚れじゃなくて?』
「おう…。可愛いとか正直思っちゃうときあるけどよ。好きだなんて思ったことはない」
『そっか』
「けど、長時間見てると…俺、可笑しくなりそうっ」
そう言うと、海晴が「えっ」と声を出した。
『光陽…好きな奴とか出来たことある?』
落ち着いた声で海晴が言った。