太陽と虹(未定)
あたしたちは顔を合わせ、照れながら笑い合った。
すると、突然青空が声をあげた。
「何、突然っ」
「ちょっと、虹架に言いたいことがあってさ!」
そう言いながら鞄から1冊の雑誌を出した。
「ねえ、ここ見て」
開かれたページに目をやる。
そこには、あたしが小学校のときに全国優勝したときのだった。
「え、これがどうしたの?」
「いやいや、虹架のチームの下見てみ」
そう言われるがまま、あたしは視線を下ろした。
あれ…?
どっかで見た顔…。
「これって…光陽?」
確かめるように呟いた。
あたしの写真よりかは少し小さかったけど、堂々と“大竹光陽”の写真が載っけてあった。
「ちょっと貸してっ」
青空から雑誌を奪い、そのページをじっくり見る。
“○○に惜しくも敗れた○○○”
“横橋とNo,1争い!”
大きくそこに書かれていた。
と、言う事は…
あの大会の決勝であたったのは、光陽のチームだったって言う事か…。
次のページをぺらってめくってみると、あたしと光陽の写真が沢山あった。
写真を見ても、光陽だってことが分かった。
あの太陽みたいな笑顔。
それは、光陽にしか持ってない確かなもの。