太陽と虹(未定)


「虹架ー!!!あんた、朝練は?!」


時計を見ると、7時15分。

朝練開始は7時半。

あー、やばい…遅刻だ。

部長に怒られるー!

と、思いながらもゆっくり支度を始めた。

そう、あたしは正真正銘B型だ。


「姉ちゃん、俺のローラーブレード使う?」


のん気に話しかけてきた弟・睦(アツシ)も、もちろんB型。


「いや、履いてる暇ないから」


右手にウイダー、左肩にエナメルをかけて家を出た。

携帯の画面を見ると、もう30分だった。


あ、こりゃマジでやばい…。


やっと、本当に危ない状況だとあたしは気づく。

ウイダーを吸いながら、走ろうとしたとき…。

家から母の怒鳴り声が響いた。


「いてきますは?!?!」


てね。

だからあたしは負けじと、


「いってきます!!!」


と、叫んでやった。


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