太陽と虹(未定)
「自主練でも…するか」
鞄に入っていた、ソフトのボールと野球のボールを2つ取り出した。
久々に野球のボールで投げてみようかな。
部室の近くにある大きな壁の方に向きを変えた。
あたしは静かに目を閉じた……。
大きなグラウンドがパァと目の前に広がった。
あたしは今、マウンドに立ってる。
大きく振りかぶって…
右足を高く上げて…
そして、大きく踏み出して体重を乗っけて腕を大きく振る…
瞬間的にボールは、壁に描かれていた的のど真ん中に強く当たった。
久々に上から投げたわりには、あの時のように投げれた事が嬉しくて、ついつい口元が緩む。
自分やるじゃん、ってね。
そんなことを思いながら、壁に当たって落ちたボールを拾いに行った。