葵寮へようこそ! ~♀×4 ♂×1~
「あれれれれれれれれれれれれれれれれ?乃愛にクマさん!」
誰かの声がする。
声がするほうを見ると、雰囲気を壊すかのように、唯先輩が手を振りながらやってきたじゃないか!
満面の笑顔を浮かべる、唯先輩。
私たちの前に来た時の第1声。
「なんと、ふるーとのソロやることになっちゃったんでぇ~す!」
唯先輩……
今、そんな話を聞きたい気分じゃない;;
「よ……よかったですね……」
沈黙が流れる。
「あれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれ……?2人ともどうしちゃったんですか?もしかして、人生相談中?ほおほお、そうですか!女の子には、誰にだって悩みはあるものです!そんな悩みは、この長谷川唯先輩が解決してあげましょう!」
「唯先輩……今そんな雰囲気じゃないですよ……」
「もしかして、私KYでしたか?」
その通りです。
そんな私の心の声が響いたのか、
「そ……そうだったらすみません;;」
唯先輩はぺこぺこしながら謝った。