葵寮へようこそ! ~♀×4 ♂×1~
「オイっ!後輩に向かって何やってんだよ、美月先輩?」

美月先輩の拳を止めたのは……

……真だった……

「真……?何しちゃってんの……?悪いのは、熊木なのに……?」

「悪いのは先輩だ。」

「だってだってだって、アイツ、私を叩いたんだよーっっ!先輩に向かってそんなことすんなんて、ヒドいよねー?」

「先輩は後輩を支えるのが常識ですよ。そう考えたら、どっちのほうが悪いですか??」

「……っっ」

美月先輩は、声を詰まらせた。

何も言えなくなってしまったようだ。
< 163 / 185 >

この作品をシェア

pagetop