葵寮へようこそ! ~♀×4 ♂×1~
先輩は涙を拭った。

「あ、そうそう。先輩、上から目線になっちゃうけど、いかにせん、さっきのはヒドいよーっ!」

「はい、ごめんなさい……」

先輩は、弱々しい声になってしまっている。

あのときの、猛獣のような声とは大違い。

「嫉妬しても、あれはダメっ!嫉妬は自分の心の中だけにしようね!」

「はい……恋愛の先輩……」


プッ

私は思わず吹き出してしまった。

恋愛の先輩だって~!

「もーっ、笑わないでよーっ!」

そうすると、もっと笑っちゃうじゃんっ!


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