葵寮へようこそ! ~♀×4 ♂×1~
空のもやもやが太陽を隠してしまい、部屋の中まで夜のように暗いので、電気のスイッチがあるほうへ向かう。

スイッチは3人で満員になってしまいそうなほど狭い玄関の近くにある。ベッドからは結構遠かったりする。もっと近くにあればいいのに。

スイッチを付ける。

部屋は明るくなる。(当たり前だね)周りの物がよく見えるのを通り越して、目がチカチカする。

チカチカはすぐにおさまり、私は不意に玄関のドアの方を見た。

あれ?

なんか紙が挟まっている……

なんだろう……?

宅急便?

いや……宅急便はこんな朝早くにはこない。夜に来たとしても、私が寝たのは今日になる直前だったから、そんな夜遅くにくるわけない。

じゃあ、何?

私はその紙を取る。二つ折りだ。

開くとかわいらしいフーさんのメモで、下手でもないし上手くもない字が3行にわたって書かれていた。

〔おっはよぉ☆乃愛だよ(*^_^*)

 あのさ、今日一緒に遊ばない?

 遊べるなら、10時に103前に集合ぉ~っ!〕

乃愛先輩からだ。

10時にポスト前か……

今日は何にもないし、ヒマだし……行くとするか。
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