飛行機雲










もちろん翼がいなくなっちゃったからじゃない。




逃げたくなったわけでもない。




ただ、本当に、

お父さんの仕事の関係という、

翼とおんなじ理由。





高校3年生になったら、

東京に行く。



そんな遠くはないけど、

高校生のわたしたちには十分遠い場所。







「…え?…引っ越すって、愛が…?」




巫女は驚いて私を見つめる。



「うん。私がだよ。」














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