飛行機雲
「あ〜…どうしよう…」
路上であるにも関わらず、
思わずそんな言葉が漏れてしまった。
「…私の長い片想いも、終わりを告げるのかぁ…」
そんなことを、ずっと考えていた。
これを機に、もう諦めろってことなのかもしれない…
そんなことさえ、思っていた。
…思っていたのに…
家に帰りたくなくて、
適当に歩いて、ついた場所は、
翼とよく話した公園だった。
小学校の時も、中学の時も、
この公園で、よく話したっけ…