飛行機雲
「ごめん、通して」
……修…つめたい。(笑)
周りがシーンと重苦しい空気の中、
修はズカズカと私に寄ってきて
腕を掴んで、廊下へ連れ出された。
「悪い、いきなり。」
修は、廊下に出るとすぐ謝ってきた。
「ううん、私は全然大丈夫!でも、あの言い方は冷たすぎじゃ…」
そんなことを言いながら苦笑した。
「だって……愛に会いに行ったのに、他の奴らが邪魔で…イラついた。」
少し反省した様子で、
でも、ちょっと怒ったように言う修が
なんだか可愛く見えた。