飛行機雲
「いいんじゃん?女子は泣き虫で。
てか爽菊の泣き虫は、もう慣れたよ」
意地悪な笑顔で言う。
やっぱり想う。
私は翼が、好きだって。
応援できない私が、悲しい…
『頑張って』って、幸せを願えない私が
あほらしくって、しょうがない。
でも…どうしたって、私は
翼が好きみたいで…心が、痛かった。
「…ごめんね…」
知らないうちに、言葉にしていた。
今、二番目に言いたいこと。
「えー、爽菊らしくな!
…俺、別に迷惑でもなんともないよ。ただ、爽菊と話したかっただけ。…だから、謝ることねーよ。」
また、笑った。