飛行機雲
『………そっか…』
「午後6時半に、王丘高校行くから。
俺の友達も何人か来るけど、神谷も良かったら来いよな」
『……愛は?』
神谷は少しさびしそうに言った。
「…もう、俺なんかに会いたくないと思う。」
『……でも、30分早くこれない?』
「なんで?」
『30分早く、愛誘っとく。来なかったらそれまで。来たら…頑張って。』
「…わかった。ありがとうな」
『ううん。じゃあね』
「うん、じゃあな」
…爽菊はきっと来ない。
そんなことわかってる。
けど、
どっかで期待してんだな。