飛行機雲








「爽菊…」


「想いを知ってたんだったら、なんで抱きしめてくれたの?

付き合えないのに…

私って翼にとって何…「爽菊」




私の言葉をさえぎって、

翼は私の肩をおさえた。


ゆっくり、私の頭の上に手を置く。




「…辛いとき、俺に甘えることくらい、

していいに決まってんだろ…。

泣いてまで、変なこと言うなよばか…」





…また、そっと私を抱きしめる。


…私、泣いてたんだ…

ほんと…泣き虫だね…私。




馬鹿だよ…?


だって、そのくらい翼のこと

大好きなんだもん…








< 50 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop