飛行機雲
「あっ愛おはよー!」
「体調良くなった?」
学校にきて皆に声をかけられる。
嬉しいけど、巫女ちゃんと
これから顔を合わせる思うと気が重い。
「うん!ありがとうっ大丈夫だよ」
そう言って愛想笑いをして、
教室に入った。
本当は学校にきたくなかった。
でも、巫女ちゃんと
このままでいるのも嫌だった。
教室には、すでに巫女ちゃんと翼が揃っていた。
「………」
巫女ちゃんが、チラッと
私を見る。
「おっ爽菊!おは――」
朝からテンションの高い翼が
私の存在に気づき、
手をふってきた。
ヒラヒラと振りかえす私。
その時にさりげなく
巫女ちゃんの表情を伺った。
何か言いたげな感じで、
巫女ちゃんもこっちを見ていた。