飛行機雲
私達の仲はもう
だめなのかな…
そう思いかけていた。
すると突然、
―――ガタッ
という音がして
「…愛ちゃん…!」
突然巫女ちゃんが立ち上がり、私の側に歩みよってきた。
よくみると、
瞼が腫れている様だった。
「………おはよう」
1日会ってないだけで
何故か気まずく感じられた。
「愛ちゃん…ごめんね!神崎から聞いたんだよね?
私、いてもたってもいられなくなっちゃって…おせっかいだったよね。本当にごめんね…」
目に涙を浮かべながら言う。
…やっぱり、私がうぬぼれてたんだ。
私…翼の言葉に、何か期待してたんだね…
…勝手に期待して、聞かれて、勘違いして、怒って…
悪いのは…全部私の方だ。
「ううん。私が悪いのっ…ごめんなさい
…これからも仲良くしてくれる?…」
素直に言える。
巫女ちゃんだって大好きで、すごく必要な存在だって、気づけたから。
翼のおかげで…
全部翼のおかげだよ。