飛行機雲
あの海に行った日の帰り。
私たちの目をみて、
泣いていたことに気づいたのか
みんな気をつかって、
電車の中では、みんな騒いでくれていた。
私と翼が、悲しい気持ちにならないように。
でも、わかんないんだ。
翼が、私のことほんとうに
好きかどうかということも、
突然のことすぎて、正直全然、
頭がついていかなかった。
でも、泣きながら、
「 好きだよ 」と言った翼を
信じないわけにもいかなかった。
ずっと、頭の中はごちゃごちゃしてる。