ハッピーエンドなんていらない
そのあとは、それぞれが行きたいところについていくことになった。
途中ゲームセンターに入り、4人でプリクラも撮った。
前よりもずっとずっと清々しい笑顔で写るわたしたちに、笑みがこぼれた。
「じゃあまあ、そろそろ2人ずつ別れようか」
2時半頃、紫苑がこの時を待っていたようにわたしたちに提案した。
「そうだね、せっかくだし…」
チラッと雪の方を見ると、雪も湊もわたしたちの意見に賛成している。
「それなら、5時頃にここのゲームセンターのところでいいかな?」
湊の提案どおり、5時にゲームセンター前集合にして、2人ずつ別れることになった。
とはいえ同じショッピングモール内のため、会う可能性は十分高い。
「どこ行く?」
湊と紫苑がどこかへ行ったのを見送ってから雪に問うと、雪はチラッとゲームセンターの方を見た。
そうしてわたしの手を握って、ニコリと微笑む。
「今度は2人きりでプリクラ撮ろうよ」