ハッピーエンドなんていらない
もう一度深くため息をついて机に伏せた。
本すら読む気分にならなくて、課題の上に頭を乗せたまま目をつむる。
いっそこのまま寝てしまおうか。
きっと起きた頃にはみんなの部活が終わる時間になっているはずだ。
そう思い寝ようとしたけれど、どうも眠くなくまったく寝れない。
仕方なく起き上がり課題をやり始めた。
案外スラスラと進む課題に、少し感謝した。
難しかったらきっと、今のわたしはイライラして叫んでしまいそうだ。
今ですら声を大にして最悪だと叫びたいのだ。
そろそろあのカップルも帰った頃だろうが、今日は図書室に行く気分ではなかった。
知らない誰かが愛しあったあの図書室で、静かに本を読んでろなんて、拷問でしかない。
そのうちに課題は半分くらい終わってしまって、提出日までまだ時間はあるしと本を取り出した。