17歳

「美緒小テストある事知らんくて焦っとんねん」

さやかがそう言うと
続けてアタルが

「あーこいつアホやもんな(笑)」

そう言い
さやかとアタルは
私の顔を見て笑う。


「うっさいわ!何笑っとんねんっ」


私普通に喋れとる?



アタルが笑い終わると
ガサガサっと鞄をあさりだした。



「ほら」

ポイっと私に何か投げてきた。


「え!何…?ノート?」

開けてみると
所々赤い線が引いてある。


「そこは絶対でるから見とけや」

そう言うとアタルは照れ臭いのかニッと笑った。



私の心臓がドクンと
音をたてる。

何でそんな顔
私に見せるん?

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