17歳

「そ…なんや、今日アタルは?」


冷静を装い
ケーキのメイン
イチゴを食べる。

バレてないやんな…
焦る私。普通にできてる?


「あ〜部活や思うけど…何で?」


「へ…?あっ!お礼言わなあかんと思って…」

ヤバイヤバイ
語尾が上がってしまった。

「別にそんなんえーよ、食べよ?」

「うん…」

彼の顔が見れへん。
ケーキをもう一口食べる。

彼氏が何か話してるが
正直内容は覚えてへん。

今聞こえてるんは
部屋に流れる
私の大好きな洋楽の歌だけ。


その音楽に包まれ思う。


大好きな人の事を。

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