17歳

「俺は…」
「来るまで待ってる。」

アタルの言葉は
聞きたくなかった。

私はアタルの目を見て言う。

「待ってるから」

そう言ってこの場を
立ち去る。



「なんやねん…もうっ」

アタルが倒れ崩れるように椅子に座る。



アタルごめん
でもこうでもしーひんかったらアタルに抱いてもらえへんもん…

私わがままなんかな




自分の席に戻る
私は窓側の席。

あ〜
早く席替えしたい

いつもは涼しくて
大好きやった窓側の席

でも今は一番嫌い。



いつもの風に
気付きたくないから…

私の心を表してる風に。

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