17歳

放課後
時計は4時を指していて
目の前にはアタルがいる。

もう部活は
終わってるのか
いつもの声はしない。

聞こえるのは
私達の声だけ。


そこから動こうとしない
アタルに

「遅いよ〜」

私から近付いていく。


本当に来てくれた…
それだけで嬉しい


「さっそく始める?」

そう言いキスをしようとする。


「やめろっ」

唇と唇が近付く寸前で止まる。

「キスはできひん。俺はあの事を秘密にしてもらうために来ただけやから」




あぁ。どーしよ

ショックで頭が真っ白。
わかってるつもりやったけど本人の口から聞くとやっぱつらい…。

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