17歳
「でも…って、えぇっ!?何で泣いてるん!?」
慰めようとしたアタルは
泣いてる私を見て
一人パニック。
「そんなにすごい喧嘩したんか?」
口調が少し優しくなる。
本間アタルって
わかりやすい
「…アタルが悪い…ヒック。」
「はあ!?」
アタルが優しすぎるから
悪いんやで?
まだ一人パニックの
アタルを見てついつい
「プ…あははは…」
「はぁ?なんやねんお前。泣いたと思えば笑うし…」
だってもう
笑うしかないんやもん
まだ笑っている私に
今度は真剣な顔をして
「ちょっと後ろ向け。」
意味がわからん。
何でやな
私の心の声が
聞こえたのか
さっきより大きな声で
「いーから向けって」
何かわからんけど
言われた通り後ろを向く。