バツ1子持ち、それでも先生が大好き!

心が壊れそう

玄関が開くと同時に飛び込んで来た由美さん。



「一輝会いたかった!」



由美さんは、かず君に抱き着きキスをした。



私にはまだ気付かない。



「一輝又一段といい男になったわ。私は一輝を忘れられなかった。好きなの。お願いもう一度私を見てほしい。今度は母親もしっかりやって、一輝のいい奥さんになる。」



一気に話し続ける由美さん。



かず君は無言のまま。



もうこれ以上ここにいたくなかった。



かず君がどんなに私を好きだと言ってくれても、愛してると言ってくれても、胸が痛くて、心が壊れそうだった。



私は目を閉じた。



かず君が由美さんに話そうとした時、由美さんが私に気がついた。



「あなた誰? 」



私は由美さんの方を見た。


「まさか一輝の彼女?」



私は首を横に振った。




体が震えて、上手く声が出ない。




どう言えば納得してくれるのだろうか。








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