バツ1子持ち、それでも先生が大好き!
マンションのドアはかなり固い。



そのドアが、背の高い男の人の鼻にぶつかったのだ。


ヤだ、鼻が赤い。



「こんにちは初めてまして、沢田夕顔五才です。」



私も慌て自己紹介をした。


「姫野華18才高校三年生です。」



父親肇さんと、多分夕顔ちゃんのパパと思われる二人は無言のまま。



「パパあいさつしないと駄目でしょ。」



「昨日隣に引っ越して来ました、沢田一輝といいます。夕顔は早くに母親を亡くしたので、誰にでもこんな調子で馴れ馴れしくてすみません。」


夕顔ちゃんも頭を下げた。



「うちと同じです。華が小さい時母親が亡くなって、ずっと二人ですよ。お隣同士仲良くやりましょう。」



夕顔ちゃん、本当に可愛いな。



ニコニコ笑ってる。




パパはイケメンだ。







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