バツ1子持ち、それでも先生が大好き!
「華って呼んでいい。」



私は頷いた。



「華の彼氏を紹介してほしいな。田村君に少しだけ聞いてあるけど。」


「お母さんって呼んでもいいですか? 」


カオリさんが優しく微笑んでくれた。


「彼の名前は沢田一輝さん私の担任です。田村先生と同じ年で五才の女の子がいます。高校を卒業したら彼と結婚します。五才の夕顔ちゃんも私になついてくれて、凄く可愛いいの。三人で幸せになりたいんです。」


「挨拶が遅れてすみません。沢田一輝です。担任が生徒に手を出してしまった訳ですが、俺は真剣に華を愛しています。華には沢山の勇気と優しさをもらいました。夕顔と華は本当の親子みたいなんです。こんな俺たちですが、これからも末長く宜しくお願いします。」




私も一緒に頭を下げた。




私一人じゃ母さんに会う勇気もなかった。




かず君と夕顔がいるから、頑張って東京まで来れたのだ。




かず君本当にありがとう。







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