バツ1子持ち、それでも先生が大好き!
「姫野、真っ青な顔してるけど大丈夫? 」



私の手から沢田先生がプリントを取り上げた。



「そのプリント何?」



宿題と言うと、回りのみんなが宿題マジあり得ないと騒ぎだした。



「コラおまえら静かにしろ。今日から宿題のプリントを配る。中間の問題はこの中から出す。宿題をしっかりやれば良い点数が取れるぞ。」



何故かみんな納得してる。


この状況を嫌がってるのは、もしかして私だけ?



彩夏と啓太も勉強はかなり出来る。



啓太は学年でいつもトップの成績。


特に数学はいつも満点。



隣から啓太が心配して顔を覗き込んだ。



「華大丈夫か?宿題きついだろ。俺が一緒に見てやるから心配するな。」



いつもなら喜ぶけど、今日から先生に見てもらう事になってる。



困った。



どうしよう。



なんて、答えようかな。








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