バツ1子持ち、それでも先生が大好き!
天気が良かったのに、雨が降りだした。



泣いているから丁度いい、雨の中を歩いた。



どこに行く宛もなくて、ただ泣きながら歩いてると、啓太の家の前にいた。



バカな私は何を考えてんだろ。



昨日啓太の気持ちを聞いて、かず君が好きだとあんなに強く思ったのに。



何で好きな気持ちだけでいれないのだろうか。



どうして、答えを求めてしまうんだろう。



我が儘になって行く自分が怖い。



かず君を私だけのものにしたい。



かず君に一杯愛されたい。


私はこんなに欲張りだったなんて、笑えてしまう。



こんなとこにいちゃ駄目だ。



早くマンションに帰ろう。


そう思っていると、後ろから声をかけられた。



「華? 」



振りかえると啓太がいた。



「華どうしたんだよ。ずぶ濡れじゃないか。」



「啓太何でもないから。」



「何でもない訳ないだろう。華は俺に会いに来てくれたんだろ。」



啓太に又抱き締められてしまった。



こんなの間違ってるのに、私は逃げようとしていた。







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