君は夜になく
第2部─君は夜に泣く─
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失恋した幼馴染みと話すと、自然と足が向かってしまうのは、あの日の切なさがつまった屋上。
そこには、あの日と違って、自ら「変態」と名乗る、不思議な先輩がいた。
その優しげな声に、
包み込んでくれるような言葉に、
私の傷が、頑なだった心が溶けていく──
「君は、変わりに来たんじゃない?」
「今、君の目の前にいるのは俺だ。」
いつからだろう。
あんなに寂しいと思っていた屋上が、優しい温かい場所に変わっていたのは。
ねえ、先輩。
教えて下さい…─
短編集「すきだよ。」より
──"青空"のその後のお話。
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気づいてよ、なんて言えないから
私は今日も
冗談の水面下に恋心を落とすんだ
*先生!×noichgo片想い短編小説コンテストエントリー作品
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「あんなに先輩のこと好きだったのに、なんでなんだろう。」
なんでなんて、私が一番よく知ってる。
先輩は、ロイヤルミルクティーみたいに、私の舌には大人すぎた。
「答え、見つかるかな?」
+ + + + + + + + + + + +
「だから言っただろ?」
お前のこと一番知ってんのは、俺だから。
「…だから俺の側に居ろよ。」
先輩がロイヤルミルクティーだとしたら、この幼なじみは、自販機で売ってるような缶入りミルクティーだ。
大切なものは、意外と近くにあるのかも知れない──。
*H28.3.6*本編完結
*H28.12.9*番外編「ブラックコーヒー」完結
*H29.2.14*おすすめ小説に紹介していただきました!
*樹乃 ななせ様、感想ありがとうございますm(__)m
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